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簡易アレンジ 「ほおずきみたいに紅い魂」
2010-02-16-Tue  CATEGORY: 東方分析録
前回取り上げた「ほおずきみたいに紅い魂」をギターデュオ用に簡易アレンジしてみた。


ほおずきみたいに紅い魂


アレンジにあたって調を変更してます。

ほおずき2

11時→8時を12時→9時に。
この表は調を視覚的に把握しやすいので移調の時に便利です。


Dmも悪い調ではないのですが、ベースラインを活かすためにAmに移調しました。
後、6弦はドロップDに変更してます。こうすると4~6弦のベースの音が同一フレット上に並ぶのでちょっと弾きやすくなります。


リズムが泳いでるとか演奏に対しての突っ込みもありますが、流石にアレンジに捻りがなさすぎた。単純にベースとメロディを分けただけなので仕方ないと言えば仕方ないのですが。メロディにバリエーションをつけるとか、ベースラインもピッチカートにするとか一工夫すればもう少し面白くなりそうです。


あとは思いっきり変調弦にしてソロでチャレンジするのも面白いかも。
なんにしてもこういう直線的で勢いのある曲をアレンジする時は工夫が必要ですね。

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東方分析録 「ほおずきみたいに紅い魂」
2010-02-12-Fri  CATEGORY: 東方分析録
このブログを開始した時からやりたかったことの一つに東方楽曲の分析がありました。
クラギやアコギで東方楽曲をソロアレンジした方ならば、編曲作業が一筋縄では行かない骨の折れる作業であるということは分かってもらえると思います。色々な原因が考えられると思いますが、その中でもソロギター編曲を行う際に最大の障害となるのが東方楽曲の唐突かつ奔放、極めて個性的な転調だと思われます。


クラギの場合ソロに向く調というのはかなり限られていて、そこを外れると途端に難易度が跳ね上がります。スタートは上手くいったと思っても、一回の転調で途端に演奏不能になるというのは珍しくありません。
アレンジの際に最も頭を悩ますのがこの調性の選択といってもいいと思います。逆にここがスパッとはまれば編曲に際して最初の大きな問題は解決したといってもいいでしょう。


この「東方分析録」は主に「紅魔郷」の原曲を取り上げて、東方楽曲の転調とそれに伴うベースラインの変化に主眼をあてて自分なりに解析して行こうというコーナーです。分析を進めて行くうちに楽曲に共通するパターンやギターにアレンジする際の注意点を見つけて行こうというのが最大の目的です。


纏める事で自分の考えを整理するために行っているので分かりにくいところや間違っているところも多数あると思います。そういう時は遠慮なく突っ込んで頂いたり、あるいはそこは別の考え方があるよ、など示唆してくれると大変有難いです。


それでは記念すべき一回目は紅魔郷ステージ1の道中曲「ほおずきみたいに紅い魂」を取り上げてみたいと思いますのでしばらくおつきあい下さい。





ニコ動が貼付けられないのでようつべで。


ここから物語が始まるよというワクワクする感じが伝わってきますね。全体にシンセサイザーでのオーケストレーションですが、仮に楽器を割り当てていくとするとパーカス、スラップベース、オーケストラシンセ、マリンバ、ピアノ、ミュートトランペット、フルートといった感じですかね。カッコいいのですが全体的な印象はユーモラスな感じです。なんとなく姫神の「奥の細道」みたいな曲かな~。


さてまずは転調の展開を見て行きます。
転調の分析は以下の図を使って分析していこうと思います。サークルオブ5th

時計の文字盤みたいですが、サークルオブ5thと言う表です。
時刻で言えば0時に当るところにAmがあります。とりあえず


右回転だと#が増える。
逆に左回転だと♭が増える。


くらいに見てもらえばいいです。
時計の針でいう、5時、6時、7時は複数のコードが載ってます。
(G#m=A♭m D#m=E♭m A#m=B♭m)
ここは♯と♭の境目、同名異音の部分です。平均率では違いがないということになっていますが、♯か♭かによって演奏する時の印象がかなり変るので状況に応じて使い分けます。


そして表に載ってるコードが全てマイナーだということにも注意してください。
東方曲の最も分かりやすく、かつ最大の特徴がここです。


基本的に調性は全てマイナーである


楽曲は基本的にマイナーコードで始まり、マイナーの進行を経て、マイナーコードで終るという事です。(ピカルディー終止とかの例外はありますが、オマケみたいなもの。)最も分かりやすく、かつ異様な特徴です。同じ様な楽曲を数多く創作したヴィヴァルディやピアソラでもこんなマゾヒスティックな縛りは行ってません。この極めて制限された状況の中で数多くの曲を残しているというのがまずとんでもないところです。(風神録以降の楽曲は単純にマイナーでは解析できない進行がありそうですが・・・)


さてちょっと話が逸れましたが、この表に「ほおずきみたいに紅い魂」の進行を当てはめると以下の様になります。

ほおずき

この表は転調のみを取り扱うので個々のコード変化を取り扱うものではないということは注意してください。
上の音源を聴きながら表を眺めてみてください。

開始から45秒までがDmの領域、そして45秒から1:12秒まではFmの領域、そしてまたDmに戻ります。
時計の針で言うと、11時からスタートして3時間巻き戻して8時、そして3時間進んで11時に戻っています。


3時間の転調が東方楽曲の核となる転調


と言いきっても過言ではないと思います、ほとんどの曲の進行がこれで説明出来ると思われます。


今軽く3時間行ったり来たりすると書きましたが、クラシックなどの考え方ではスタート地点から離れれば離れる程そこに辿り着くには時間と手間がかかるとされているので、結構とんでもない飛び方をしてるんですね。トニックとドミナントを核とするクラシックの手法でこの移調を実現しようとすると相当色々なコードを経ないと行けないのですが、ご覧の通り一瞬で転調を実現してしまっています。この転調を説明するにはどうしてもベースラインの動きの分析が必要になってきます。


長くなってしまったので簡単に解説しますが以下が「ほおずきみたいに紅い魂」ベースライン進行を分析した表です。

ほおずきベース

オクターブを半音で12分割した表です。ギターのフレットを等間隔で並べたと思ってくれればいいです。


上段がDm領域でのスケール
下段がFm領域でのスケール
○がその調でのルート(根音)


また以降も説明していくと思いますが、ここにも大きな特徴があります。


ベース音は(原則)ナチュラルマイナースケール上にある。

ベースの進行で最も核となる音は○と□の三つの音


ちょっと楽典を読んだ事のある方ならマイナースケールには三種類(ナチュラル、ハーモニック、メロディック)のスケールがあるというのは知識として知っていると思います。全ての楽曲を注意深く分析した訳ではないので断定は出来ないのですが、ほとんどの楽曲のベース音がナチュラルマイナー上に集っています。


そしてナチュラルマイナー上にはオクターブ内に7つの音がありますが、その中でも東方楽曲で最も重要な働きを持っていると考えられるのがルートとその二つ下までの音です。(DmならばD,C,B♭の三つの音。)勿論ベース音にはこれ以外の音も数多く使われていますが、原則この三つの音で全て事が足りそうな感じです。


そして図の上下を見比べると一つ眼につくポイントがあります。


スタート地点のルート音が転調後の□の音に挟まれている。


これについてはまた以降も取り上げて行くと思います。


短い楽曲ですが、東方曲の特徴が良く現れた小品だと思います。
これをギターアレンジするとなると長くなるのでまたの機会にしたいと思います。


次回分析予定→妖魔夜行
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孤高の人
2010-02-10-Wed  CATEGORY: 未分類




久々にスゴいものを聴いた・・・ということで動画紹介です。
アコースティックギター奏者、孟世さんのアルバム「anima」より抜粋。

製作されたのは今から5年前のようです。そのころは東方の存在自体知らなかったとはいえこんなもの凄い先行者がいたことに今まで気付かなかったとは勉強不足でした。東方アコギアレンジの最高峰、いやアコギという冠を外しても完成度、オリジナリティーどちらをとってもこれに比肩するものはそうはないでしょう。

ただ単にギターがうまい、アレンジが出来るという領域は軽く越えています。
自身の音楽をしっかりと確立した上で、自分の土俵に丁寧にゆっくりと音楽を引込んできたのでしょう。原曲の雰囲気を残しながらも幽玄で繊細、全く新しいオリジナリティーのある世界を構築する事に成功しています。

ただここまでくるのにどれだけの時間と手間をかけたのか・・・孟世さんのページに製作後記が掲載されていますが、アレンジにしても録音にしてもこれほどストイックに真摯に取り組まれた東方アレンジはちょっと聴いた事がありません。脱帽です。

さてこの素晴しい仕事を見てクラシックギターで何が出来るのか改めて考えてます。ギターが違うとはいえこの世界観はある意味アコギの到達点の一つだと思うのですよ。これとは違う到達点にクラギで辿り着けるのか、クラギでしか出来ない事ってどういうことがあるのか。とんでもない課題を突き付けられたような感じです。


しかしこの方はもう活動しないのかな、、、
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委託販売始めました。
2010-02-06-Sat  CATEGORY: 未分類
C77に出した東方倶楽義集・序をあきばお~こく様で委託販売させて頂く事になりました。商品紹介のページはこちら


価格は消費税込みで735円です。
イベント時よりちょっと高くなってます。


予想していたとはいえブログが長い間絶賛放置中になってしまって、久しぶりに書いたと思えば宣伝でと・・・見てくれている方がいたらホントに申し訳ないです。すっかり"怠惰るウエーブ"に飲み込まれてしまいましたよ・・・東方の楽曲分析とかやってみたいことはあるんですが、なかなか腰が重くてって、ダメですねこんなこと書いてたら。準備が完全に整う時なんて来ないんですから。


これからは週に一回は更新する様に頑張ります。
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あけましておめでとうございます。
2010-01-08-Fri  CATEGORY: 未分類
1230fuyu.jpg

明けましておめでとうございます、今年もマイペース更新になると思いますがおつきあい頂ければ幸いです。


サークル参加として初の冬コミが終って早くも10日程が経ちました。二週間くらい前から準備に追われてバタバタとしていて気がつけばあっという間に終ってしまいました。一般で参加するのとサークルで参加するのでこんなにも景色が違うものかと。

1230fuyu2.jpg

手ぶれがしたのがいい感じにモザイク処理みたいになったw
開幕と同時にもの凄い人の流れ。正午を過ぎるまで冗談抜きで目の前は激流でした。
一歩でも踏み出したら巻き込まれて戻れなかったかも。

1230fuyu3.jpg

当日はスペースに立ちっぱなしでほとんど外を回る事が出来なかったのがちと残念。
でも色々な人達に出会えたのは大きな収穫でした。
おかげさまで用意したCDもほぼ完売。いろいろと苦労したのも今となってはいい思い出です。


東方のアレンジCDを作ろうと思ったのは昨年の夏頃のこと、頼りになる友人の応援も取り付けて本来は10曲以上、時間にして50分を越えるアルバムを作ろうと意気込んで始めたのはいいものの、アレンジもなかなか捗らず、また一曲一曲のレコーディングの練習が思った以上に大変だったので、今回は試作的な物にする事にして6曲で20分程のミニアルバムに落ち着きました。


タイトルは最初「東方倶楽義集・(仮)」にしようかな~とも考えてたのですが、仮にも値段を付けて販売するものに仮は如何なものかと思ったし、(仮)というとなんだかあの伝説のクソゲーのタイトルを思い起こさせるし・・・




というわけでタイトルは「東方倶楽義集・序」となりました。
振返ってみればアレンジ・演奏・録音・編集 それぞれに不満がない訳ではないですが、今出来る精一杯の物だったと言えます。聞いて頂いた方が気に入ってくだされば幸いです。

聞いた方がどういう感想を持ったのかがスゴい気になってます。あそこが良かった、悪かった。こういう形にして欲しい、等々どんなものでもいいので感想を書いてくれると(自分が)すごく喜びます。リクエストに応えられるかは分かりませんが・・・コメント欄に書いてくれてもいいですし、横にメアドを書いておくのでそちらに送ってくれても嬉しいです。今回の経験を活かして次回は更にいいものを創ります。


さて次作ですが、当初は予定通り今回の作品を含むフルアルバム(再録音して)創ろうかなと考えてたんですが、最近になって色々とアレンジしたい作品が増えてきました。こうなったらエヴァみたいに序・破・急の三部作にするとか。たまたまタイトルが序だったし、さてどうしよっかな?
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